唱歌『日の丸の旗(ひのまる)』の歌詞
文部省唱歌の『日の丸の旗』とは、一年生用に掲載されている歌で、作者は、作詞が高野辰之、作曲が岡野貞一です。
1911年(明治44年)発行の『尋常小学校唱歌』で「美しや」や「勇ましや」だった歌詞が、1941年刊行の『ウタノホン』では、「ウツクシイ」や「イサマシイ」とカタカナ表記に改変され、戦後、再び元に戻されます。
加えて、2番の歌詞も大きく変わり、歌のタイトルも『ひのまる』に変更されたようです。
歌詞
日の丸の旗
白地に赤く
日の丸染めて
ああ美しや
日本の旗は
朝日の昇る
勢ひ見せて
ああ勇ましや
日本の旗は
『ひのまる』(戦後改訂版)
白地に赤く
日の丸染めて
ああ美しい
日本の旗は
青空高く
日の丸揚げて
ああ美しい
日本の旗は
唱歌 「日の丸の旗」
その他
日本国旗を歌った唱歌。戦後の『ひのまる』改訂版では、2番の歌詞の「朝日の昇る 勢ひ見せて ああ勇ましや」という部分が、「青空高く 日の丸揚げて ああ美しい」という風に変わっています。
大正期から戦争時にかけ、よく歌われ、数多くの替え歌もつくられたそうです。
ちなみに、この高野、岡野という作詞、作曲のコンビで有名な文部省唱歌では、『春の小川』、『春が来た』、『朧月夜』、『故郷』などが挙げられます。