ゲーム全般の話

オープンワールドが苦手な理由は「自由」と「酔う」

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オープンワールドのゲーム

子供の頃は、ゲームにかなりのめり込んでいた。スーファミからプレステ2あたりまで熱心にやっていたのだけど、大人になるにつれていつの間にかほとんどやらなくなっていた。

他の趣味ができたこともあったし、3Dが苦手だったり画面酔いがひどかったりと、体調面の問題も大きく、しばらくゲームから離れていたものの、Switchを買ったことをきっかけにまた久しぶりに再開することにした。

そして、その空白の期間のあいだにゲームの世界で大きく広がっていたのが、「オープンワールド」という概念だ。

もともとそういう言葉自体はあったらしいけれど、少なくとも日本でここまで一大ジャンルとして定着したのは2010年代以降、割と最近のことではないかと思う。代表作としては『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』や『ポケモン スカーレット・バイオレット』などが挙げられる。

オープンワールドのゲームも一応やってみたけど、僕はオープンワールドが苦手だということが分かった。嫌いというより、苦手という感覚のほうが近い。

正確な意味や定義がどんなものかはっきりしないけど、僕のなかでオープンワールドとは、直線的なシナリオに縛られず、ゲームの世界を自由に動き回れる、といったイメージで捉えている。

苦手な二つの理由

物語を楽しみたい

なぜ僕がオープンワールドが苦手なのかを考えてみると、一つには「あまりそこに頭を使いたくない」という気持ちがあるのかもしれないなと思った。

自由に選んでいいよ、自分で決めて進んでいいよ、というのが、僕にとっては結構しんどい。なんとなく、それはもう現実の世界、人生でやっていることだから、ゲームというフィクション世界では、せめてもう少し決められた道をたどっていきたい、みたいな感覚がある。

RPGの場合、ということではあるけれど、本や映画、アニメのようなイメージで捉えているのかもしれない。ある作者の作品の世界観、流れにのっとって読んでいくことで一つの世界を味わう。

物語の筋道がしっかりあって、それをより深く充実させたものにしてほしいし、台詞だったりこだわった細部で、その世界観を豊かなものにしてほしい、という願望がある。

筋道の部分を少し受け手に委ねて、オープンワールド化に向かうと、個人的にはちょっと心の距離ができてしまう。だから、ドラクエもなるべくオープンワールド化しないで(筋道を辿ることを手放さないで)、むしろ凝った物語を大切にしてほしいなと思う。

どうやら海外ではオープンワールドが好きな人が多く、物語を重視した日本のRPGはかつて「盲導犬型RPG」と揶揄された時代もあったそうだ。

でも、ドラクエやファイナルファンタジーのような作品が持つ物語的な豊かさは、やはり大きな魅力の一つではないかと思う。

ドラクエ制作者の堀井雄二さんが、オープンワールドの自由度と物語の相性についてラジオでこう話していた。

堀井雄二 : 物語と自由度って、なかなか相性が悪くて。やっぱり物語はちゃんとしようと思うと、ある程度絞らないと話が入れ子になっちゃうんだよね。順番をつけなきゃなんない。だから自由度と……「どこに行ってもいい」っていうと、物語ってぶった切られちゃうから。そういうところのね。だから、それは面白いんだけどね。どっちにするかって決める問題があって。

坂口博信 : オープンワールドはそういう意味では物語の部分はやっぱりちょっと薄くなるのはどうしてもありますね。薄っぺらにはなりますよね。

堀井雄二 : 薄く敷いて。

出典 : J-WAVE『ゆう坊とマシリトのkosokoso放送局』

この辺は、どっちかを取ればどっちかが乏しくなってしまうというような難しい葛藤があるようだ。

個人的には、物語を重視してほしいというのはあるけれど、逆に言えば、ファンタジー的な物語ではなく、たとえば江戸の町や現代の東京のように現実をベースにしたオープンワールドのほうが、むしろ興味を持てるかもしれない。

オープンワールドは酔う

もう一つオープンワールドが苦手な理由としては、やはり「画面酔い」がある。

オープンワールドでは臨場感も大きな魅力の一つになるけど、臨場感を追求するほど一人称視点になったり、三人称でもカメラが低くなる傾向があり、結果として酔う・酔いやすいゲームが増えていくように思う。

画面酔いしやすい体質の自分としては、そういうゲームに苦手意識を持って、自然と遠ざけるようになっていたのかもしれない。

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オープンワールドで、かつ酔わないゲームがあったら、もしかしたら、ハマるということもあるのかもしれないけれど、今のところは酔う印象が強い。

というわけで、僕にとってオープンワールドが苦手な理由は、「ゲームでは物語を楽しみたい」というのと、「臨場感ゆえに酔う」という二つが大きいのだと思う。