中学生くらいの頃によくはまったゲームに、初代のプレステで出ていた『モンスターファーム』というモンスター育成シミュレーションゲームがある。
このゲームの特徴は、「CDでモンスターが生まれる」という画期的なシステムで、よく自分の持っていたCDだけでなく親のCDなどもセットし、モンスターを生み出していた。誰かよく知らない古いアルバムのほうが、レアなモンスターが誕生するようなイメージがあり、化石の発掘にも似ている感覚だった。
だいぶがっつりやっていたゲームの一つで、友人とも対戦ができるから、友達と遊ぶときも、自分の育てたモンスターと友人の育てたモンスターで対戦して遊んでいた。
賢さがあるタイプ、回避力があるタイプ、力自慢のタイプなど、色々なタイプのモンスターが存在し、その組み合わせも多種多様だから、選ぶモンスターに、それぞれの性格も出ていた。僕はゲルとナーガの組み合わせや、ガリが好きだった。ダークハムも使っていた。崇高さや格好よさ、それから能力が特徴的で多少偏っているくらいがよかった。
モンスターファームには、続編のモンスターファーム2もあり、両方とも、Switch版でも出ていることから、最近になってモンスターファーム2を始めた。Switch版だと、CDを入れる場所がないので、オンラインで好きなCDのタイトルを検索し、生み出す仕組みになっていた。
モンスターファーム2に関しては、僕自身はやったことがなかった。ちょうど発売の時期が、早退や保健室登校が増えたりと学校に行けなくなりつつあった頃でもあるから、ゲームをする余裕がなかったのかもしれない。
ほとんど1と違いはないので、特に対応に困ることもない。見たことがない種類のモンスターが出てくるくらいだ。もともと酔いやすい体質で、近頃のゲームはすぐ画面酔いするものの、昔のゲームは、あまりリアルすぎない絵柄や動きなので助かる。
モンスターを育てていると、画面の所持金の横に、「LOYALTY」という表示と数値がある。一瞬、どんな意味だっけ、と戸惑った。
LOYALTYとは、忠誠心という意味で、モンスターのブリーダーに対する忠誠度が高いほど技の発動時に「意味不明」が出にくくなったり、修行の際の技習得に当たり、よい影響を及ぼすことから、忠誠度は高いほどいいとされる。
忠誠度は、育てているモンスターを甘やかしすぎても、厳しくしすぎても駄目で、ちゃんとバランスを保ったり、与える餌などでも忠誠度を上げる効果が変わってくる。また、アルタケーキやホッカイイラブといったアイテムでも、甘やかしやしつけの効果から、忠誠度に影響が及ぼされる。
うちのモンスターは、忠誠度が低く、なぜだろう、と思ったら、隣に「超溺愛」という文字があり、助手からも「甘やかしすぎだ」と再三注意が入っていた。ついつい、美味しいものを与え、叱らず、「特訓するから遊んでくれ」と言われたら遊んでしまう。
その辺りが、忠誠度の低さに繋がり、舐められているのかもしれない。