冬目前に出会った、色の薄いてんとう虫

別に虫が特別大好きというわけでもなく、なんなら苦手なことが多い。ただ、てんとう虫は美しいなと思う。誰かが、「自然は長い歴史の答えである」と言っていたことがあり、そんな言葉を思い出しながら、いつだったか…

夢の話「山奥から逃げる途中の出来事」

深夜に目が覚めた。毎晩のことで、いつも何度か目が覚める。それでも昔と比べたらずいぶんと眠りはよくなった。薬ももう飲んでいない。目が覚め、おぼろげな意識のなかで、ベッドの横に置いてあった読みかけの漫画を…

龍が巻き付いた剣

久しぶりに会った親が、何かメルカリで売れそうなものがないかということで、実家に残っていた僕が子供の頃に集めていたカードゲームなど懐かしいおもちゃの類を紙袋に入れて持ってきた。袋には、カードゲームの他に…

ゴミできらめく世界

音楽に興味を持つようになってまもなくの中学生の頃、ときおり母親の車のなかで『ロビンソン』が流れていた。 母親が好きなミュージシャン、ということが、僕がスピッツを初めて意識したきっかけだった。とは言って…

なぜ足が速い子がモテるのか

幼稚園や小学生など子供の頃は、男子は足が速いとモテる、といった謎の現象がある。 あれは一体なんだったのだろう、と大人になっても不思議に思う。自分の記憶を辿ってみても、確かに、幼稚園の頃は足が速い男子が…