夜の不安感と白湯とツボ

昔から、不安感に襲われることがある。特に予期不安も多かったし、寂しさ由来の不安も多い。芥川龍之介が自殺した際の遺書に書き残していたような、「ただぼんやりとした不安」ということもある。 予期不安というの…

「世の中にはもっと辛い人がいる」

悩みや苦しみの真っ只中にあって、慰めのつもりなのか、励ましのつもりなのか、「世の中にはもっと辛い人もいる」「不幸な状況で耐えられない人もいる」といった言葉をかけられることがあるかもしれない。でも、「世…

寂しがり屋の一人好き

大学時代にmixiが流行り始めた頃、僕もmixiを始めた。誰の誘いだったかは覚えていない。いずれにせよ、これが人生で初めてブログを書く、という経験だった。あの頃は、自分のなかに日常や考えを公にして書く…

「寂しい」「必要とされたい」「死にたい」

特に正月らしい正月でもなく、諸事情もあり、一人で静かに年越しを迎えている。 もともと一人は落ち着くし、世間の動きと心の中で距離を置いていると、外の賑やかさはそれほど気にはならない。とは言え、年末からお…

火の用心(カンカン)という掛け声

東京の冬の夜の「火の用心」 火の用心、マッチ一本、火事の元(カンカン)。 年末という感覚があまりなくなってきたものの、それでも、冬だな、年末だな、と思える風物詩の一つに、外から聴こえてくる、この「火の…

二十億光年の孤独とくしゃみ

詩人の谷川俊太郎さんの代表作に、『二十億光年の孤独』という詩がある。僕は谷川俊太郎さんの作品をそれほど熱心に読んできたほうではなく、正直、あまり多くは知らない。詩集は一冊持っているだけだ。 この詩も、…